私は大学の時に幼児教育科に通っていたので、授業で絵本に触れる機会が多くありました。
幼稚園振りに絵本を読んだのですが、読むたびに心が暖かくなるのを感じて大好きになりました。
自分に子供ができたら、絶対に絵本の読み聞かせをしようと思ったものです。
もう何十年も前の話ですがね(;´・ω・)
その頃は子育て世帯に対しても、絵本の読み聞かせに関して推進するような積極的な動きはありませんでした。
いつ頃からか絵本の読み聞かせは子供に効果があるとされて、今では一般的に知れ渡っていますよね。
まぁ、良いってことはわかるけれど・・
じゃあ絵本の読み聞かせにはどんな効果があるの?
この記事の目次
絵本の読み聞かせの効果とは?
親子のコミュニケーションが深まる
それでも毎日、寝る前などに時間を作って絵本の読み聞かせをすると、親子のコミュニケーションがグッと深まりますよ。
膝の上に座らせてスキンシップを図り同じ時間・絵本を共有する事で、絵本のシーンに対するお互いの息遣いや緊張感が伝わってきます。
そうすることで感情表現が豊かな子供に育つといわれています。
集中力がつく
このオキシトシンは子供に対してはIQ・ストレス耐性をUPさせ、パパ・ママには幸福感を充実させてくれる効果があります。
そして毎日の絵本の読み聞かせることによって、集中力がついてくる効果もあります。
初めは勝手にページをめくったり、途中でどこかに行ってしまったりしますが、徐々に膝の上でお話を聞いている時間が長くなってきますよ。
こうやって身に着けた集中力は幼稚園や保育園、やがては学校に進級していっても役に立ちます。パパ・ママも実感しているんじゃないでしょうか?
集中力は大事ですよ~(^_-)-☆
好奇心・想像力が育まれる
ですがTVアニメやDVDでは決定的に違うところがあるのです。
TVアニメやDVDがダメということではないですよ!
ですがTVアニメやDVDは常に動いて、状況の説明のようなセリフがありますよね。
それに比べて絵本は進行している物語の中のワンシーンしか描かれていません。
ですから「これからどうなるんだろう」「きっとこうなる!」という好奇心や想像力が育まれる効果があるのです。
絵本の読み聞かせを中心にしながら、TVやDVDを見る時も親子一緒に見てはいかがでしょうか?
言葉が増える
普段、日常の生活を送っていると同じような会話の繰り返しではないですか?意外と話す言葉って少ないんですよね。
ですが絵本では非日常的な物語が繰り広げられているので、普段使わないような言葉や言い回しが出てきたりします。
絵本の読み聞かせを通じて、言葉の意味や使い方を知らないうちに楽しく学べるというのは嬉しい効果ですね。
本が大好きになる
文字が読めなくても絵や本の感触を楽しんだりと、読む以外にも楽しみ方はたくさんありますよ。
それに小学校に上がったら、嫌でも本と関わらなければいけなくなります。
楽しんで本を読む事ができれば、内容もより吸収しやすくなります。
思春期になると、本の内容や言葉から人生のヒントを得る事が多いとされていますので、
絵本の読み聞かせをして本好きになる効果は素晴らしいですよね♪
音読による脳のトレーニング
絵本の読み聞かせは声を出して読みますよね。
それを音読というのですが脳に良い効果があると、ほとんどの小学校で毎日の宿題として取り入れられているほどなのです。
音読は感情や記憶をコントロールし、集中力・思考力がUPする働きを持つ脳の前頭前野を活性化させる効果があるのです。
子供に絵本の読み聞かせという幸せな時間を過ごすだけで、勝手に脳トレ効果が得られるなんて一石二鳥ですよね(^^♪
いつごろから読み聞かせを始めるといいの?
膝の上に座らせて絵本を読み聞かせるという理想の姿でいうなら、生後6ヶ月頃から始めるのが最適でしょう。
腰も安定してきて座ることもできるし、興味があることに指さして「あ~あ~」など喃語も言えますしね。でもね・・絵本の読み聞かせは早くても何の害もないし、むしろ絵本の読み聞かせの効果としては良いことの方が多いですよね。
ですから私のお薦めとしては、妊娠が分かった時点で始めることですね。
胎教という風に難しく考えず、まだ顔は見えないけれどお腹の中で日々急速に成長している赤ちゃんと、同じ絵本を楽しむのも思い出になるのではないでしょうか。
産後すぐの赤ちゃんには子守唄代わりに・・。
絵本を一緒に楽しみたいと思った時が始め時ですよ( *´艸`)
絵本の読み聞かせのアドバイス!!
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*子供に話しかけるように読んであげましょう。
*途中で子供が勝手にページをめくったら、
続きは断念してめくれたページから読んであげましょう。
*読んでいる途中に「これわかる?」など質問攻めにするのはNGです。
*子供から質問してきたら、その場で答えたり一緒に考えてあげましょう。
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*面白い内容の絵本ならば、声色を変えて1人何役もこなしながら、
大袈裟なくらいに抑揚をつけて読んであげましょう。
*シリアスな内容の絵本ならば、できるだけ淡々と朗読風に読んであげましょう。
読み手が感じているイメージに洗脳されず、
自分が感じるままの世界観をイメージする想像力が養われますよ。
*子供は同じ絵本を何度も選んできます。
親としては飽きてしまうでしょうが、
根気よくお気に入りの絵本を読んであげましょう。
どんな絵本を選ぶといいの?
絵本が大好きな私ですから、お薦めはいっぱいあります。
ですが、まずは図書館に足を運んでください。
ほとんどの図書館の絵本コーナーは『0歳~1歳向け』などのように年齢に合った絵本別に置いてあります。そこで年齢に合った絵本の特徴はどんなものかを知って下さい。
バラバラに置いてある場合でも、図書館には本について勉強されている司書資格を持っている人がいるので、アドバイスをしてもらうのもGOODですよ。
では数あるお薦めの中から、厳選した絵本を何冊か紹介させていただきます(^^)/
お腹の中の赤ちゃん向け絵本
![]() わたしがあなたを選びました [ 鮫島浩二 ]
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作者:鮫嶋浩二
出版:主婦の友社
一言:産婦人科の医師がたくさんの母親に接して、感じたことを綴った詩です。お腹の赤ちゃんが母親のお腹に宿る時の状況・気持ちが表されていて、親になるということをジワジワ感じさせてくれます。
0歳~1歳向け絵本
![]() いないいないばあ改版 [ 松谷みよ子 ]
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作者:松谷みよこ
出版:童心社
一言:松谷みよこさんの代表作といえる作品で、色々な動物のいないいないばあを表しています。
![]() きんぎょがにげた [ 五味太郎 ]
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作者:五味太郎
出版:福音館書店
一言:金魚鉢から逃げた金魚が部屋のあちこちに隠れます。指さしが出来るようになったら「金魚はどこかな?」と声かけをしながら楽しめます。
2歳~3歳向け絵本
![]() うんちがぽとん [ アロナ・フランケル ]
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作者:アロナ・フランケル 訳:さくまゆみこ
出版:アリス館
一言:トイレトレーニング中に読むには最適です。
この頃はなぜか『うんち』に興味を示します(;’∀’)
この本でなくても『うんち』に関する絵本はいっぱいあるので、好みの絵本を選んであげて下さい。
![]() だるまさんが [ かがくいひろし ]
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作者:かがくい ひろし
出版:ブロンズ社
一言:シリーズで『だるまさんの』『だるまさんと』もあります。
ユーモアのある絵でページをめくる毎に「キャッキャッ」と声を出して笑える内容で、
とても親しみやすい絵本です。
4歳~5歳向け絵本
![]() サンタおじさんのいねむり [ ルイーズ=ファチオ ]
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作者:ルイーズ・ファチオ 訳:前田三恵子
出版:偕成社
一言:プレゼントを配らなければいけないのに、ついつい居眠りをしてしまったサンタおじさんの代わりに動物達が配ってくれるというお話です。
季節ものですが、私の息子は2人とも大好きで季節問わずに
「読んで」とせがんでいましたよ(^^♪
![]() ぐるんぱのようちえん [ 西内ミナミ ]
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作者:西内みなみ
出版:福音館書店
一言:一人ぼっちの大きな象「ぐるんぱ」が、街に働きに出て自分の天職を探す物語です。
50年ほど前に書かれた絵本なのですが古い要素など何もなく、
今の時代にもピッタリな内容なのが驚きです!
6歳~向け絵本
![]() ないた赤おに [ 浜田広介 ]
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作者:浜田廣介
出版:金の星社
一言:人間と仲良くなりたい赤鬼のために、一肌脱ぐ青鬼。
この絵本を読むたびに泣いてしまう私です。
個人的には偕成社出版の池田龍雄さんが描いた絵の方が好きですね。
ですが、いもとようこさんの絵は子供に人気があるので、こちらを紹介させてもらいました。
![]() 葉っぱのフレディ [ レオ・バスカーリア ]
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作者:レオ・バスカーリア
出版:童話屋
一言:これも泣いてしまう私(-_-;)
珍しく直球で「死ぬ」という言葉が使われています。
ですが、その言葉を前向きに捉えられながら、
命の大切さ・儚さを問うような内容となっています。
もう、まだまだ紹介したい絵本がいっぱいあります!
むしろ読まない方がいい絵本なんて無いでしょう( `―´)ノ
絵本も結構お高めなので、買ってばかりもいられません。
図書館を上手に利用して、子供が何度も手にする絵本を購入するという方法がいいかも♪
絵本の読み聞かせには良い効果がたくさんありますので、ぜひ早い時期から毎日の習慣にして下さいね。